資材は一度にまとめて買うと安くなるものもあります。まとめて製造/販売/配送できると、業者側も費用を抑えることができるからです。

今回の内容 Content

  • 資材の発注ロットを見直す
    • 「ロットを大きくする代わりに安くしていただけますか?」と業者にお願いする
    • (例)300枚ずつ年10回発注していた資材を、1,000枚ずつ年3回に変更する

ねらい Purpose

  • 資材の仕入れ単価を少しでも下げる
  • 発注手続きの回数を減らす

今回の結果 Result

  • 資材の仕入れ単価を少し下げることができた
  • 発注手続きの回数を減らした
  • NG !多く買いすぎて在庫が消化不良気味になるものもあった
中の人

2017年に、紙資材が全国的に値上げされたので、ロット調整による低減分は吸収されてしまいました。。逆に言えば、値上げを吸収することができました。

忙しい時期に、頻繁に資材の在庫を確認して発注するのはけっこう大変です。発注遅れで資材が欠品することもよくあります。一度にたくさん仕入れておけばオペレーションも楽になります。

今回の学び Learning

コツ Tips

無理な値下げを期待しない

大きな値下げは期待しないようにしましょう。少額でも単価が切り下がれば御の字です。

資材を溜め込みすぎない

資材のダブつき注意です。経年劣化もあります。弊園ではネズミに食べられたこともありました。年間使用量を棚卸し(#034)などで把握しておきましょう。

空きスペースを活用する

保管スペースが必要になりますが、農家は比較的スペースが余っているので何とでもなります。ロットを大きくするために整理整頓しましょう。

解説 Study

機会損失

機会損失とは、本来得られるはずの利益を逃している状態を指します。目に見える”損”ではありませんが、得られるはずの利益を失ったととらえます。

今回で言えば、空間を資材保管スペースとして有効活用すれば、利益を生み出します。逆に、死蔵しているスペースは利益を生み出さず、機会損失の温床であると言えます。

機会損失

機会損失は、簡単に言えば、「稼ぎ損ない」や「儲け損ない」のことをいいます。これは、実際の取引(売買)によって、発生した損失ではなく、最善の意思決定をしないことによって、より多くの利益を得る機会を逃すことで生じる損失のことを意味します。例えば、ビジネスにおいては、営業面で「買い需要」があって、売る側に売る意志があるにも関わらず、売る側の原因(問題)により、本来もっと売れたはずのものが売れない場合などに生じます。この場合、具体的な問題としては、在庫切れや仕入れ不足、需要の読み間違えによる生産計画の失敗などが挙げられます。

出典:機会損失とは|金融経済用語集

参考 Supplement

わかりやすい経済入門本としてベストセラーになりました。機会損失に関するわかりやすい解説もあります。

まとめ #071 資材仕入れロット見直し
難易度 かんたん難しいことはありません
費用 ノーコスト費用はかかりません

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