#078 オンライン請求書:misoca|阿部梨園の知恵袋
それまでの阿部梨園は、電話やファックスでいただいたご注文に対して、手書きの請求書を発行していました(後払い)。忙しい時期にまとまった量の請求書を手書きで発行するのは大変です。
手書き請求書の課題
- 書くのに時間がかかる
- 間違えたり、変更のたびに書き直し
- あとで検索しにくい
- 入金管理しにくい
- 字に自信がないとつらい
今回の内容 Content
- オンライン請求書のサービスを導入する
- misocaを使っています
オンライン請求書発行サービス
PCやスマートフォンのブラウザ上で請求書を作り、オンラインでデータ管理できるサービスです。主に2パターンあります。
どのサービスも基本機能は大差ありませんが、弊園のように単発購買のお客様が中心で、商品点数も多い場合は、商品登録機能が最優先かなと思います。最初は、完全無料だったことが理由でmisocaを使い始めましたが、有料化しても商品登録機能が手放せずにmisocaを継続利用しています。クラウド会計を使っている場合は、会計サービス内の請求書機能もいいと思います。そのまま会計処理できます。
オンライン請求書発行サービスのメリット(misocaの場合)
- 入力が容易
- 郵便番号から住所を入力補助してくれる
- 顧客名簿(住所データを一括取り込み可)から入力できる
- 編集が容易
- 変更箇所だけを修正できる
- 商品登録ができる
- 商品名を入力すると単価を自動補完してくれる
- ステータス管理できる
- 請求(未/済)、入金(未/済)など
- 集計機能
- 月ごと、顧客ごとに売上データを集計してくれる
- クラウド会計サービス(#028)に売上データを自動転送できる
- 経理が楽になる
- 顧客名簿を作ってくれる
- 請求書を作りながら自然に名簿ができあがる
- 窓付き封筒(#194)に対応している
- 封筒の宛名書きも不要
- 端末を選ばない
- インストール型のソフトは、入れたPCでしか使えないので不便です。クラウド型なら、どのPCやスマートフォンでも、WindowsでもMacでも使えます。
(!)misocaは2016年に、会計ソフトの弥生株式会社が買収しました。2017年途中までは完全無料でしたが、現在は使用度合いに応じて有料です。販売期間が5ヶ月程度の農園にとって、年間で課金されるクラウドサービスは割高です。それでも、数百件以上の取引先に単発の請求書を大量に発行するような、小売に特化したオンライン請求サービスは今のところ見当たりません。
ねらい Purpose
- 請求業務を省力化する
- 請求情報をデジタル化し、オンライン管理する
- 売上の会計処理を軽減する
今回の結果 Result
- 請求業務を省力化できた
- 請求データをオンライン管理できるようになった
- 売上の会計処理を自動化できた
2016年に商品登録機能が追加される前は、単価を毎回全て手入力していたので、misocaを使いながらもミスが起こりやすかったです。商品登録は神機能。
今回の学び Learning
書き出してみると、オンラインだからこそのメリットが実に沢山ありました。使わない手はありません。
オンラインショップ(#091)のクレジットカード決済などに集約すれば、請求業務そのものを不要にすることもできます。とはいえ請求書に慣れているお客様がいらっしゃって、カード決済などへ急には切り替えられない場合に、オンライン請求書は有効です。
コツ Tips
窓付き封筒
窓付き封筒(#194)と組み合わせましょう。封筒の宛名書きが不要になります。
まとめて印刷機能
まとめて印刷する機能が便利です。申告時期に1年分をまとめて出力して、会計書類として保存することができます。(控えを毎度印刷しなくて済みます)
発展 More
郵送代行
各クラウド請求サービスは、追加料金を払えば郵送代行もしてくれます。1件100円程度。請求書を印刷→封筒に入れて封緘→切手を貼付→ポストへ投函、のプロセスを全て省略できます。
参考 Supplement
まとめ | #078 オンライン請求書:misoca |
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難易度 | ふつう使い込めば大変便利です |
費用 | 中コスト件数によりますが、弊園は年間3万円強かかっています |
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