農作業は危険がつきものです。機械仕事や高所作業もありますし、農薬には毒劇物指定されているものもあります。事故が起こらないように細心の注意を払って作業するのは当然ですが、事故が起きてしまった場合に被害を回避/軽減するための防衛策も必要です。

今回の内容 Content

  • 保護具を取り入れる
    • ヘルメット、手袋、袖カバーなど
  • 安全に作業するためのルールを設ける

ねらい Purpose

  • 作業中の事故を防ぐ
  • 従業員の健康を守る

今回の結果 Result

  • 保護具を導入した
  • 保護具の装着を始め、安全に配慮した作業ルールを設けた
中の人

私の前職DuPont社は「安全に世界一厳しく配慮した会社」として有名です。過去に火薬を製造していたこともあり、細心の注意を払わないと従業員の健康や生命を脅かす危険があったため、経営方針から行動指針まで安全を厳守することが定められています。安全に関するコンサルティングを行ったり、自社開発した保護具を販売するなど、安全に関する事業もありました。

今回の学び Learning

保護具は用意しておしまいではありません。車のシートベルトのように煙たがられて、形骸化してしまいがちです。安全に関する知識や作業手順、装着ルールなどと共に導入し、従業員への指導を徹底してください。

従業員の健康や生命に関わる事故は取り返しのつかない場合もありますし、事業者としての責任を問われる場合もあります。労災等で事後に補填するするよりも、未然に防ぐほうがはるかに合理的です。

発展 More

作業のリスクアセスメント(安全性評価)

作業手順、保護具、危機対応を確実なものにするために、まずは作業の安全性を査定しましょう(リスクアセスメントと言います)。リスクアセスメントは労働安全衛生法で努力義務にも定められています。

リスクアセスメント

リスクアセスメントは、職場の潜在的な危険性又は有害性を見つけ出し、これを除去、低
減するための手法です。労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針では、「危険性又
は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置」の実施、いわゆるリスクアセスメント
等の実施が明記されていますが、平成18年4月1日以降、その実施が労働安全衛生法第28条の2により努力義務化されました。また、その具体的な進め方については、同条第2項に基づき、「危険性又は有害性等の調査等に関する指針」が示されています。

出典: リスクアセスメント – 厚生労働省

リスクアセスメント良好事例集 – 経済産業省

救急セットを用意しておく

ケガに対応するための救急セットを用意しておきましょう。何かあったときに素早く対応できれば、被害を抑えることもできます。従業員が怪我をしたときに救急用品が何もないようでは、不信感を招いてしまいます。

参考 Supplement

まとめ #242 保護具
難易度 かんたん安全について学ぶところから着手しましょう
費用 中コスト保護具の購入費用がかかりますが、それほど高価ではありません

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