#001 経営改善を始める:プロミス100|阿部梨園の知恵袋
2014年の阿部梨園、代表の阿部英生は、父親から経営権を譲り受けて10年。梨作りの手応えを感じつつ、オリジナルの化粧箱を作ったり、百貨店に取り扱いいただいたり、事業拡大の可能性を感じていました。しかし、期待していたスタッフが退職してしまったり、経営も一人では手が回らない部分に限界を感じてもいました。
今回の内容 Content
- 経営改善を始める
2014年の9月に地域のNPOを通して佐川が阿部梨園を手伝うようになったところから阿部梨園の経営改善は始まりました。
その時から今に至るまでの流れはこちら:阿部梨園の道のり
経営改善の手順①:課題を書き出す
まずは現状把握から。思いつく限りの課題、要改善ポイントを書き出しましょう。
経営改善の手順②:改善アイデアを貯める
改善のネタ帳を作ります。はじめは良いアイデアもなかなか集まりませんが、コツコツ貯めましょう。
経営改善の手順③:改善を実施する→記録する
ちいさなことでも、改善を実施したら必ず記録しましょう。
ねらい Purpose
- 見て見ぬふりをしてきた経営的負債を返済し、事業の安定化を図る
- 一緒に働きたいと思えるスタッフと共に、理想の梨作りを目指す
今回の結果 Result
- 経営改善に着手した
- 経営改善が習慣として定着した
佐川は農家について何も知らなかったので、闇雲に手をつけてみることしかできませんでした。案ずるより産むが易し。今思えば、それが奏功したのかなと思います。
今回の学び Learning
「ウチの経営は隅々まで行き渡って最適化されている!」と自信ある方は多くないのではないでしょうか。自信がないことは改善の余地、つまり伸びしろです。個人農家にも未発掘のポテンシャルがあることは、阿部梨園が身をもって実証中です。
コツ Tips
誰かと一緒に
ダイエットと同じで、一人では続かないものです。誰かと一緒にやりましょう。家族でも、従業員でも、友人でも、誰でもいいと思います。定期的に報告できる人、相談できる人を見つけてください。
解説 Study
カイゼン
生産性や作業効率向上を目的とした業務改善や経営改善のことを「カイゼン」とカタカナ表記して使います。「KAIZEN」として、日本の製造業から世界に広まりました。
カイゼン
いわゆる「改善」のこと。カイゼンと表記すると、おもに製造業の生産現場で行われている作業の見直し活動のことを指します。作業効率の向上や安全性の確保などに関して、経営陣から指示されるのではなく、現場の作業者が中心となって知恵を出し合い、ボトムアップで問題解決をはかっていく点に特徴があります。この概念は海外にも「kaizen」という名前で広く普及し、とくにトヨタ自動車のカイゼンは有名。トヨタ生産方式の強みの一つとして高く評価されています。
参考 Supplement
佐川が阿部梨園に加わった頃、ちょうど発売された久松農園久松さんの著書です。とても影響を受けました。農外からの目線をもっている方が他にもいらっしゃって、安心したのをよく覚えています。数年経って状況も少し変わっているでしょうが、学び取るべきことはたくさんあります。
まとめ | #001 経営改善を始める:プロミス100 |
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難易度 | かんたんむずかしい点はありません。続けてください |
費用 | ノーコスト費用はかかりません |
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