#133 個人口座と事業口座の切り分け|阿部梨園の知恵袋
それまでの阿部梨園では、プライベートの入出金も、事業の入出金も、メインバンクの銀行口座一つで管理していました。口座が少なければ手続きも楽ですし、事業主にとっては残高がまとめられていて把握しやすいのですが、弊害も大いにあります。
- NG !事業に使える限度額がわからない
- NG !事業主勘定(事業主貸/事業主借)が多くなってしまう
- NG !経理担当からも私費の動きが見えてしまう
今回の内容 Content
- 事業用の銀行口座(A)と、プライベート用の銀行口座(B)を分ける
- 事業に必要な出費は全て(A)で管理、プライベートの出費は全て(B)で管理
- 毎月定額を(A)から(B)へ給与的に送金=事業主貸
※ 個人名義で複数の銀行口座を作ることができるかどうかは金融機関によります。ご確認ください。宇都宮農協では可能でした。もちろん違う金融機関であっても問題はありません。
ねらい Purpose
- 事業で使える預金(&現金)を管理する
- 事業主勘定を減らす
- 経理担当が気兼ねなく事業用口座を使えるようにする
今回の結果 Result
- 事業用の銀行口座と、プライベート用の銀行口座を分けることができた
- 事業で使える預金(&現金)を管理できるようになった
- 事業主勘定を減らすことができた
- 経理担当が気兼ねなく事業用口座を使えるようになった
プライベートな入出金が含まれている状態では、従業員に口座管理を任せられないのも無理はありません(任せられる側も大変です・・・)。仕事を人に預けやすくする、大切な業務改善です。
今回の学び Learning
口座を分けると、とにかく事業の実体をつかみやすくなりますので、早急に対処しましょう。税理士さんや税務署も把握しやすくなりますし、青色申告の65万円控除(#131)を受けることも可能性が出てきます。
もちろんプライベート側も計算が立ちやすくなりますので、
口座引き落としの移動などに時間がかかりますので、早めの着手がおすすめです。
コツ Tips
ネットバンキングも活用する
ついでに、ネットバンキング(#029)の手続きもしましょう。もちろんプライベート用口座も!
発展 More
現金も事業用とプライベート用で分けて管理する
可能であれば、現金も事業とプライベートで分けて管理したいところです。財布を2つ持ち歩いてもいいですし、プライベートの財布で立て替えておいて、あとで(たとえば金庫で管理している)事業用の現金と清算するのもいいでしょう。
個人事業用のビジネス口座をつくる
金融機関によっては、屋号の入った個人事業用のビジネス口座を開設することが可能です。
個人事業主は屋号の入った通帳を作ろう!屋号付き口座を解説 | クラウド会計ソフト freee
https://www.freee.co.jp/kb/kb-kaigyou/account/
まとめ | #133 個人口座と事業口座の切り分け |
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難易度 | ふつうむずかしい点はありません |
費用 | ノーコスト費用はかかりません |
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