期末には、商品や資材の在庫を集計する「棚卸し」という業務があります。農業の確定申告でも義務づけられています。税務申告としても必要な業務ですが、管理会計としても棚卸しは重要です。

今回の内容 Content

  • 棚卸し項目を洗い出す
    • どこまで棚卸しするか基準がなかったので、項目を見直しました
    • 資材リスト(#171)を活用する
  • 単価を再確認する
    • 単価が変わると、評価額が変わります
  • 購入データとリンクする
    • 在庫との差し引きで消費量を検算する
    • 消費量 = 期首棚卸量 + 購入量 – 期末棚卸量

棚卸し項目例

  • 農薬
  • 肥料
  • 包装資材
  • 商品(農作物)
    など

ねらい Purpose

  • 適正な棚卸しを行う
  • 棚卸しデータと購入量を照らし合わせて消費量を求める

今回の結果 Result

  • 適正な棚卸しになった
  • 大幅な損耗や計上ミスがないかチェックできるようになった
  • 各資材の年間使用量がわかって、仕入れ計画に反映できるようになった
中の人

佐川が入った当初、阿部梨園は多すぎるほどの包装資材の在庫を抱えていました(毎年、オリジナルの化粧箱を作っていたから。。)。資材の回転率アップや、保管場所のレイアウトを考えるために、在庫の管理は強く意識しました。

今回の学び Learning

直売農家にとってきちんと把握するべきなのは包装資材です。年間使用量が見込めると予算が立てられるようになり、経営管理面の見通しも良くなりました。

コツ Tips

単価の税込/税抜を確認する

税抜き価格と税込み価格を混在している可能性があるので、単価はよく確認してください。

検算する

商品の販売データ⇔資材の消費量、フタの使用量⇔本体(ミ)の使用量、などを照らし合わせると、ミスや大きな損耗がないかチェックすることができます。

解説 Study

棚卸資産の評価方法

棚卸資産の評価方法は(届け出をしていなければ)通常は、最新の仕入れ単価を使う「最終仕入原価法」ですが、他にもあります。

棚卸資産の評価方法
  • 原価法
    1. 最終仕入原価法
    2. 個別法
    3. 先入先出法
    4. 総平均法
    5. 移動平均法
    6. 売価還元法
  • 低価法

参考:棚卸資産とは?原価法・低価法・最終仕入原価法など全7種類の評価方法や計算の仕方をわかりやすく解説! – 節税や実務に役立つ専門家が監修するハウツー – 税理士ドットコム

参考 Supplement



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まとめ #034 棚卸し
難易度 ふつうイイ感じのExcelシートを作ってください
費用 ノーコスト費用はかかりません

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