あまり言えた話ではないのですが、以前の阿部梨園は給与の源泉徴収が不十分でした。(既に対処完了、税務署チェック済です)

今回の内容 Content

  • 正しく源泉徴収する

(!)源泉徴収についての詳細は税理士さんや税務署さん、専門のウェブサイトに譲ります。ここで周知したいのは、「給与を支払っているなら農家も、源泉徴収義務がありますよ!」ということです。

パートさんのお給料は源泉徴収していない、という声を同業者様から多く聞きます。確かに月額88,000円以内であれば条件次第で実質0円にすることもできるのですが、徴収しないということと、計算した結果がゼロということは別です。

源泉徴収とは

源泉徴収とは、個人に代わって、給与や報酬などの支払いを行う者が関係する税金を差し引いて納税する制度のことです。所得税を取りはぐれないように、お給料を支払う側が天引きするシステムです。(給与天引きの税はこれ以外にも住民税の特別徴収があります)

参考:【完全版】5分で理解できる源泉徴収の仕組みと業務|経理・税務の基本知識

源泉徴収の義務について

従業員雇っている事業所は原則、源泉徴収が義務づけられています。ただし、以下の場合は源泉徴収する必要はありません。

  1. 常時2人以下のお手伝いさんなどのような家事使用人だけに給与や退職金を支払っている人
  2. 給与や退職金の支払がなく、弁護士報酬などの報酬・料金だけを支払っている人

参考:【完全版】5分で理解できる源泉徴収の仕組みと業務|経理・税務の基本知識

源泉徴収額の計算について

月ごと/日ごとの給与額と、源泉徴収税額表(↓リンク先)を照らし合わせれば、自分で手計算することもできます。甲乙丙と区分があります。手計算は大変ですし、間違えても自分で気づけないので、オススメしません(2-3人までならありかも)。

給与計算ソフト/サービス(#135)を使えば、自動で計算してくれるのでとても便利です。他には、社労士さんに給与計算を委託することもできます。

参考:平成30年分 源泉徴収税額表|国税庁(毎年変わるので、最新のものを参照してください)

源泉徴収にともなう事務(例)

給与計算ソフト/サービスに頼るのであれば、ほとんどは機械的な手続きです。

手続き先:税務署

ちなみに、阿部梨園では以下のような感じでした。

ねらい Purpose

  • 源泉徴収義務を正しく果たす

【免責】当方は会計/税務/労務/法務等の専門家ではありません。あくまで農家の実践事例紹介として閲覧ください。詳細はお近くの税理士や社会保険労務士、弁護士にご相談ください。

今回の結果 Result

  • 源泉徴収義務を履行できるようになった
    • NG !手計算は大変だった
中の人

佐川も給与計算について全く経験がなかったので、勉強だと思って、2015年は全員分の給与をExcelで手計算しました。当時は社会保険にも加入しておらず複雑だったわけではないのですが、間違いも起こりやすく、時間も神経も浪費するので、1年で手計算はやめました(勉強としては有意義でした)。

今回の学び Learning

会社で働いたことのある人なら、給与から何も天引きされていなければすぐ違和感をもちます。「ここで働いて大丈夫かな?」という疑問に直結するので、ちゃんと徴収しましょう

「年収が給与所得控除内だとわかりきっているから源泉徴収しない」という声も聞きますが、源泉徴収はそういうものではありません。毎月正しく徴収した上で、年収が控除内に収まっているかどうかは年末調整で確認/確定する、という手順を踏みましょう。

コツ Tips

給与計算ソフト/サービス

給与計算ソフト/サービス(#135)もしくは社労士さんに頼りましょう。せっかく法令遵守しようとしても、手続きが間違っていては本末転倒です。せめて、わかりやすい書籍を購入して、参照しながら計算しましょう。

参考 Supplement

法令や税率は変わるので、最新の本を探してください。

まとめ #039 源泉徴収
難易度 ふつう本来そこまで複雑ではありませんが、苦手な人にとっては気が重い案件です
費用 ノーコスト手計算であれば費用はかかりません。給与計算ソフト、社会保険労務士さんを頼る場合は、人数や手続きに応じて費用がかかります

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