#140 年末調整|阿部梨園の知恵袋
以前の阿部梨園では、冬のあいだは家族のみで仕事を回していたので、従業員の年末調整は必要ありませんでした(家族分だけしていました)。通年雇用を増やした際に、従業員の年末調整が必要なことを知らず、年末調整していない事例が発生していました。
今回の内容 Content
- 従業員の分も年末調整する
所得税は毎月の給与や報酬である程度は源泉徴収されていますが、最終的には年間所得額で決まるので、年末に調整が必要です。
大まかな年末調整手続きの流れ
- 1年分の給与支給額を集計する
- 従業員から、控除の計算に必要な書類を収集する
- 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書や生命保険の証明書など
- 各種控除を計算に反映させて、年間所得額を確定させる
- 給与所得控除、配偶者控除、障害者控除、寡婦控除、、他
- 源泉徴収票を発行し、従業員に渡す
- 源泉徴収票や法定調書合計表を税務署へ提出する
- 給与支払報告書を各自治体へ提出する
- 住民税の計算→特別控除(#140)に必要
2015年分は、給与計算(#039)よろしく、Excelで手計算しましたが、カオスでしたw インターネットには無料テンプレートもありますが、テンプレートの計算式が正しいかどうかは誰も保証してくれないので、リスクもあります。頻繁な法改正にも対応しきれないぞということで、2016年からは給与計算ソフト/サービス(#135)に任せています。
【免責】当方は会計/税務/労務/法務等の専門家ではありません。あくまで農家の実践事例紹介として閲覧ください。詳細はお近くの税理士や社会保険労務士、弁護士にご相談ください。
ねらい Purpose
- 源泉徴収&年末調整の義務を果たす
今回の結果 Result
- 従業員の分も年末調整するようになった
- 法令遵守できるようになった
- 従業員にも安心してもらえるようになった
↑の手続きリストを見ればわかりますが、各種の書類作りになかなか時間がとられます。給与支払報告書なんて、従業員が住んでいる自治体ごとに提出です。。
とはいえルーチン業務なので、数年やればパターンがつかめるようになります。社会保険労務士さんに依頼するのも、もちろんアリです。
今回の学び Learning
「税額ゼロになるから申告は不要」とか、「従業員が自分で確定申告すればいい」とか、そういうものではありません。ゼロであることの申告や証明も必要です。雇用主側の義務なので、しっかり取り組みましょう。
コツ Tips
手引きをちゃんと読もう
国税庁から毎年、時期が近づくと「年末調整の手引き」が送られてきます。必要な手続きや書類の記入例まで詳しく書いてありますので、まずはしっかり読んでみてください。
書類収集は早めに動く
従業員から各種書類を集めるのに時間がかかります。早めに声をかけておきましょう。
解説 Study
年末調整
毎月の給与やボーナスから徴収される源泉所得税の1年間の合計額と、年収に対する年税額の不一致を清算する手続き。年末調整は雇用主が行い、給与所得者だけに適用される。年末調整を受けた人は、確定申告や追加税額の納付手続きが不要になる。
参考 Supplement
年末調整とは?概要・目的・手順を解説 | クラウド会計ソフト freee
https://www.freee.co.jp/kb/kb-payroll/what-yearend-adjustment-is/
まとめ | #140 年末調整 |
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難易度 | むずかしい自分でやろうと思うと難しいですし、時間も奪われます |
費用 | ノーコスト自分でやれば費用はかかりません。ソフトやサービスを導入すれば利用料がかかります |
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