#067 価格見直し|阿部梨園の知恵袋
より高い品質、より高いサービスを目指すにあたって、商品価格の見直しが必要でした。つまり値上げです(お客様ごめんなさい)。
(!)直売で売り切れる商品でなければ、値上げをする必要はないですし、しないほうがいいと思います。それよりも、販売数を増やしたほうがいいです。
ちなみに、阿部梨園は過去10年のあいだ、佐川が入る前から、毎年少しずつ値上げをしています。全体的に10年で2割UPくらいかなと思います。お客様のご理解と、相応の販売努力が必要です。
今回の内容 Content
- 一部商品の価格調整を行う
ねらい Purpose
- 品質向上、サービス改善の原資を確保する
今回の結果 Result
- 毎年少しずつ単価を上げることができた
- 価格と需要のバランスがとれるようになった
- 人気がある商品をより高値に設定する
矢面に立つ接客担当が毎年心苦しい思いをします。阿部や佐川も店頭に立たないと、この感覚は狂います。店頭でどのように商品が選ばれているかの実感が大切です。
今回の学び Learning
価格調整自体は悪いことではありません。自分たちの1年の営みをお客様にアピールする、大切な手段です。どのような価格帯で勝負するかを決めて、段階的に近づけていきましょう。
コツ Tips
商品やサービスの内容で還元する
大切なのは、値幅分をサービス改善や品質向上でお客様に還元することです。単なる収益目的の値上げでは、お客様には受け入れてもらえません。
家庭用と贈答用の価格差を埋める
「見た目は気にしないから、味が同じなら安いものを・・・」というお客様の声が年々強くなっているように感じます。家庭用等級(贈答用等級と品質/味の差はないが、外見がB級のもの)を贈りものに利用されるお客様も増えています。そこで、阿部梨園では近年、家庭用等級の値上げを行っています。外見の差が求められなくなってきているということは、価格差も無用になるだろうという考えです。
系統出荷中心で、規格外品が相当量余る場合は、家庭用のB級ラインがあってもいいと思います。その場合は、中心価格帯がB級まで下がってこないような工夫が必要です。
参考 Supplement
上げるにせよ、下げるにせよ、いくら値を動かしたらいいのか悩むと思います。そんなとき助けになりそうなのがこの本です。
まとめ | #067 価格見直し |
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難易度 | ふつうお客様に理解していただくには相応の努力が必要です |
費用 | ノーコスト費用はかかりません |
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