より高い品質、より高いサービスを目指すにあたって、商品価格の見直しが必要でした。つまり値上げです(お客様ごめんなさい)。

(!)直売で売り切れる商品でなければ、値上げをする必要はないですし、しないほうがいいと思います。それよりも、販売数を増やしたほうがいいです。

ちなみに、阿部梨園は過去10年のあいだ、佐川が入る前から、毎年少しずつ値上げをしています。全体的に10年で2割UPくらいかなと思います。お客様のご理解と、相応の販売努力が必要です。

今回の内容 Content

  • 一部商品の価格調整を行う

ねらい Purpose

  • 品質向上、サービス改善の原資を確保する

今回の結果 Result

  • 毎年少しずつ単価を上げることができた
  • 価格と需要のバランスがとれるようになった
    • 人気がある商品をより高値に設定する
中の人

矢面に立つ接客担当が毎年心苦しい思いをします。阿部や佐川も店頭に立たないと、この感覚は狂います。店頭でどのように商品が選ばれているかの実感が大切です。

今回の学び Learning

価格調整自体は悪いことではありません。自分たちの1年の営みをお客様にアピールする、大切な手段です。どのような価格帯で勝負するかを決めて、段階的に近づけていきましょう。

コツ Tips

商品やサービスの内容で還元する

大切なのは、値幅分をサービス改善や品質向上でお客様に還元することです。単なる収益目的の値上げでは、お客様には受け入れてもらえません。

家庭用と贈答用の価格差を埋める

「見た目は気にしないから、味が同じなら安いものを・・・」というお客様の声が年々強くなっているように感じます。家庭用等級(贈答用等級と品質/味の差はないが、外見がB級のもの)を贈りものに利用されるお客様も増えています。そこで、阿部梨園では近年、家庭用等級の値上げを行っています。外見の差が求められなくなってきているということは、価格差も無用になるだろうという考えです。

系統出荷中心で、規格外品が相当量余る場合は、家庭用のB級ラインがあってもいいと思います。その場合は、中心価格帯がB級まで下がってこないような工夫が必要です。

参考 Supplement

上げるにせよ、下げるにせよ、いくら値を動かしたらいいのか悩むと思います。そんなとき助けになりそうなのがこの本です。

まとめ #067 価格見直し
難易度 ふつうお客様に理解していただくには相応の努力が必要です
費用 ノーコスト費用はかかりません

免責事項

・本サイトは閲覧無料のオープンメディアですが、著作権を放棄しているわけではありません。著作権および商標権その他知的財産権は、阿部梨園に帰属します。したがいまして、ユーザーは、本サイトのコンテンツの全部又は一部を、阿部梨園の事前の承諾なしに、転載、複製、出版、放送、公衆送信等その他著作権等を侵害する行為を、自ら行うことはできず、また第三者に行わせることはできません。同様に、無断の商業利用についても禁じます。

・皆様が本サイトを使用/利用したことによる損害や損失について、いかなる責任も負いかねます。また、本サイトに含まれる資料の正確さや個々の目的への適合性を保証するものではありません。あくまで実践事例集としてご活用ください。

・当サイトはリンクフリーです。ただし、予告なくページの追加、変更、改訂、または削除することがありますので、予めご了承ください。