梨の販売促進を頑張った結果、梨の生産量が需要に対して不足がちになりました。家族型経営からチーム型経営へ移行するにあたり、雇用を維持するためにも、畑を増床して売上を増やしたいところです。

ところが果樹は、新しい畑を作って苗木を植えてから実を収穫できるまでに数年、さらに初期投資を回収するまで10年前後かかるような、気の遠くなるビジネスモデルです。

今回の内容 Content

  • 新しい梨畑を作る

圃場完成までの流れ

  • 2014年末:阿部が圃場新設を決断する
  • 2015年:敷地内にあった杉の屋敷森を伐採する(業者)。木材は新築納屋の材料に使い、残りは売却
  • 2016年:放置されていた根っこを抜根(業者)。抜根後の整地作業は自分たちで行った
  • 2017年:梨棚設置、根圏制御装置導入、苗木定植…完成!
  • 2018年:網設置
  • 2019年:初収穫(予定)

※ 圃場(ホジョウ)とは、畑のことです。非農業関係者向け。

圃場

作物を栽培する田畑。農圃。

出典: 圃場(ホジョウ)とは – コトバンク

ねらい Purpose

  • 梨の生産量を増やす
    • 需要増に対応する
    • 売上を増やして雇用を増強する
  • 作業効率を向上させる
    • 新技術導入により

今回の結果 Result

  • 新圃場を作った
    • 栽培方式は最新の根圏制御栽培(#243)です
    • 圃場の名前はまだ決めていません「新圃場(シンホジョウ)」と呼んでいます
    • 品種構成は主に豊水、あきづき、にっこり、南水、洋梨で、他にも実験的に新しい品種を植えています
中の人

実は、この新圃場造成に関しては、佐川は全く関与しませんでした。まだ梨園に加入して日も浅かったので、諸々の判断材料がなかったのもありますし、他に緊急度の高いことが多かったので阿部に任せました。

今回の学び Learning

小さい業務改善を積み上げるのが阿部梨園流ですが、仕込みに時間のかかる大がかりなプロジェクトも並行させていました。果物需要の減退に逆らって増産するのは、リスクを負う覚悟の上です。

参考 Supplement

まとめ #168 新圃場
難易度 むずかしい難しい投資判断や事業計画のところは阿部に任せてしまいました
費用 高コスト1,000万円以上かかりました

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