経営改善に着手してすぐ、経営改善のネタ=アイデア(#003)を収集しはじめた阿部梨園。阿部と佐川で毎週5件のノルマを決めて量産していましたが、2人の観察眼やひらめきには限界があります。一方、スタッフも経営改善の意図を理解しはじめ、改善アイデアが会話の遡上に載るようになりつつありました。ここでスタッフを巻き込めば、より良い農園になれるのではないかと、スタッフからのアイデアを積極的に取り入れることにしました。

今回の内容 Content

2枚分なのは印刷の都合です(切ります)

ねらい Purpose

  • 多角的な視点から経営改善のアイデアを増し加える
  • スタッフに改善目線を身につけてもらう
    • 日々の業務をよく観察して改善点を見つける
    • 業務外からも積極的に知見を取り入れる

今回の結果 Result

  • 従業員からもアイデアが出るようになった
    • 思ったほど多くはなかった(佐川:阿部:他≒5:4:1)が、貴重な意見が多かった
  • スタッフの着眼点やプロ意識をうかがい知ることができた
中の人

大手の企業でも、改善案の提出を習慣化していたり、義務づけていたりすることがよくあります。特にカイゼンの文化が根づいている製造業。やらされ感からグッドアイデアが出ることは少ないので、前向きに取り組む雰囲気作りが大切です。

今回の学び Learning

阿部と佐川が躍起になって探していたのに比べると、スタッフからすんなり山ほどアイデアが出た感じではありませんでした。でも、ポツポツ出てくる改善案が従業員の本音を反映していたり、熟練者からは見えないボトルネックになっていたりします。尊重して積極的に取り入れましょう。

コツ Tips

率先してアイデアを出す

上位者がどんどんネタを出すと、ハードルが下がりますし、参考になって思いつきの幅や質が向上します。スタッフに押しつけるのでなく、経営者みずから率先垂範しましょう。

過去のデータを公開する

既出アイデアを公開しておけば、中途参入メンバーがレベル感を把握でき、発展的なアイデアを思いついたり、重複を避けることができます。

重複を許可する

上の項目で書いていることと矛盾するのですが、中途参入メンバーからのアイデアは重複を許可しましょう。溜まった数が増えると検索する手間も馬鹿になりませんし(古参メンバーが教えてあげれば済む)、同じことを複数人が思いつくのもまた良いことです。得てして重複するものこそ重要度が高いです。

発展 More

アイデア買い取り

インセンティブがあれば、スタッフのモチベーションも高まります。1件提出ごとにXXX円でもいいですし、給与査定やボーナスなどに反映させるのもありだと思います。実際、そうしている企業も多いです。

参考 Supplement

経営改善のネタ帳:アイデアリスト(#003)で紹介した『アイデア大全』に比べると、ソフトで内省的です。

まとめ #101 アイデアをスタッフから募集
難易度 かんたんスタッフのモチベーション維持が肝要です
費用 ノーコスト費用はかかりません

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