#247 開花前の花芽整理|阿部梨園の知恵袋
1本の樹あたりの実の数が少ないほど、1つの実あたりの配分される栄養が増えて、大きくおいしい梨になります。そのために梨の実を選別して減らす摘果(てきか)という作業があるのですが、開花して受粉する前に、花芽(花になる芽)の段階で減らしておければ、無駄な成長エネルギーをより抑えることができます。ただし、冬の剪定・誘引作業が早く終わるか、十分な人数がいないと、開花前に花芽整理することは叶いません。
今回の内容 Content
- 開花前に花芽整理する
- そのために人員を増やす
例年であれば開花後の授粉から出勤してもらうパートさんに、出勤開始を1ヶ月早めてもらい、花芽整理を担当してもらいました。
ねらい Purpose
- 梨の生育効率を向上させる
- 後工程の摘果の負担を減らす
今回の結果 Result
- 開花前に花芽整理を実施し、無駄な養分ロスを軽減した
- 花芽整理することで、後工程である摘果の負担が減った
- ピークカットになり、労働力の平準化を果たした
これも改善4原則であるECRSの3番目、R(Rearrange、入れ替え)の事例と言えます。開花前の花芽整理と、受粉後の摘果作業を入れ替えたことで、養分ロスが軽減されました。また、摘果作業のピークカットもできたので、労働力の平準化が図れました。
今回の学び Learning
開花前の花芽整理をしたおかげで、その後の摘果作業と合計しての、トータルの作業時間は減りました。労働のピークカットもでき、樹の負担も少なくなったので、各方面で効果大です。こういう施策は人数がいないと取り組めないので、雇用強化のアドバンテージと言えます。
参考 Supplement
まとめ | #247 開花前の花芽整理 |
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難易度 | ふつうむずかしい点はありません |
費用 | ノーコスト費用はかかりません |
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