#254 サービス増量｜阿部梨園の知恵袋

阿部梨園で一番収量の多い品種は幸水です。一番人気でもあるのですが、それでも終盤には供給が需要を上回ってしまうことがあります。幸水は日持ちしないので（原則即日出荷）、在庫として残しておくことができません。

今回の内容 Content

• お客様向けにサービス増量する
  • 在庫に大幅な余裕がある時期に限り、店頭の家庭用徳用袋のみ増量する

ねらい Purpose

• お客様の満足度を向上させる

今回の結果 Result

• 徳用袋の増量で、お客様により満足していただけるようになった

値引き同様、増量も常態化するといいことがありません。実質単価が下がりますし、お客様から増量をリクエストされることさえあります。また、特定の時期に増量することがパターン化すると、その時期にお客様が集中してしまうデメリットもあります。

今回の学び Learning

梨を余らせて廃棄してしまうよりは、リピートにつながるようなサービス増量のほうが望ましいと判断して実施しました。もちろん、在庫がよほどダブつかなければ、規格内品の増量はありません。

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実質値下げ

もしかしたら、量の少ない時期は逆に、内容量を減らしてもいいのかもしれません。その時の需要に合わせた内容量、いわば時価です。極端な上下はお客様にとって負担なので多用は禁物ですが、できるだけ多くの方にお手渡しすることにもなります。

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消費者心理について学ぶ

価格、量、機能や情報で、お客様の購買意欲を上手に喚起するためには、そのメカニズムから学ぶとよいでしょう。私達が日常的に利用しているようなお店やサービスでも、消費者心理学に沿った上手なマーケティングが至るところに施されています。無策は機会損失だとも言えます。