阿部梨園の知恵袋

従業員の所得が一定額を超えると、住民税（都道府県民税や市町村税）が発生します。この場合、雇用主である事業者は、給与から天引きして代わりに納めるすることが法律で義務づけられています。これを特別徴収といいます。

阿部梨園の正規従業員は当初、実質は日給制でした。双方合意のもとであれば問題はありませんが、勤務日数によって手取り額が変動するので従業員にとっては月給制のほうが安心です。

先だって、ミッション、ビジョン（#104）を定めました。さらに、阿部梨園がどういった価値基準で行動しているかを対外的に明文化すれば、商品（梨）の価値がさらに高まると考えました。

能力や価値観、これまでの経験も違う人同士が集まって一緒に仕事をしていますから、仕事に対する姿勢はそれぞれです。多様性も大切ですが、コアな価値基準は全員で共有しておかないと、認識のズレがトラブルの原因にもなります。

スタッフとは良好なコミュニケーションが取れていると思っていますが、本当に満足して働いてくれているかは、日常の会話だけでは計り知れません。雇用主や上司に言えない本音も、きっとあるはずです。

圃場マップ（#057）を作ったのはいいのですが、紙のサイズが大きかったため、なかなか畑に持ち出して活用してもらえないということが起こっていました。

1年間の作業計画が阿部の頭の中にしか無かったので、通年の勤務経験がないスタッフは、どの時期にどのような作業をするか、段取りがわかりませんでした。

年間計画（#155）を立て、月間計画（#237）を立て、毎日の作業指示書（#058）も作るようになりました。長短の計画ができるようになってきて、気になるのは1週間の計画です。

以前の阿部梨園は、作業の指示は現場での口頭説明が中心で、手順書のようなものはありませんでした。口頭だと毎回ゼロから説明しなければいけなかったり、説明の内容が安定しなかったり、言い漏らしや聞き漏らしがあったり、スタッフが後...

春と夏は求人の季節です。毎回、何人のチームを作るか悩みます。作業に遅れが出てしまうことを極端に恐れるあまり、人数ばかり増やしてしまい、終盤の仕事=出勤日が足りなくなってしまう現象が起こっていました。

梨園にはたくさんの作業があります。人工授粉や摘果という作業どれか一つとっても、それぞれ細かいスキルや知識、例外処理が求められます。どのスタッフに何をどこまで教えたか、誰が何をどこまでできるかが細かく共有されていなかったた...

剪定・誘引作業は5ヶ月に及ぶ、年間で最も大きな割合を占める作業です。毎日の従事時間を積算しているだけでは、「今日も剪定を8時間やった！」という情報しか残らないので、進捗具合や作業の質が見えてきません。

数百本ある梨の樹にも、それぞれ違いがあります。病害虫の出やすいところや、作業に工夫が必要な箇所などの細かい情報は、長年携わっている阿部の頭の中にはあっても、他のスタッフはなかなか覚えられません。畑ごと、梨の樹ごとの管理記...

阿部梨園は一般的なレギュラー商品に加え、オリジナルのパッケージも複数抱えており、農園にしては商品点数の多い状態でした。ザックリ言って商品x品種x等級だけの商品点数があり、それぞれ出荷時期や箱への詰め方など、細々とした条件...

梨の等級には秀、優、選外などがあり、「秀＞優＞選外」となっています。この等級の違いは外観、つまり「カタチの良さや傷の有無」です。（※よく勘違いされる方がいらっしゃいますが、味の違いではありません）。目視で選別するので、担...

阿部梨園は以前から、梨を個包装するオリジナルの包装紙を所有していました。ところが、用紙（和紙）が廃盤になってしまうということで、違う紙で作る必要があり、その機会にデザインも更新することにしました。

梨はナマ物ですので、適切に保管をしないと傷んでしまったり、味が落ちてしまうことがあります。ですので宅配便でお届けの場合は、なるべく早く開封し、冷暗所で保管していただく必要があります。

チラシ、カタログ、POP、ウェブサイト…写真があると、農園の様子や作物のおいしさが、より伝わりやすくなります。普段なかなか撮影している余裕はありませんので、意識的に写真撮影の機会を作る必要があります。

毎年、主力の幸水が採れ始める頃に、お客さまへの郵便で葉書の挨拶状を送っていました。葉書は紙面が限られているため、「ご来店をお待ちしております」というメッセージ以外に、必要な情報をほとんど載せることができませんでした。

百貨店や郵便局などでお取り扱いいただくに際して、商談で訪問させていただく際に使える資料がありませんでした。BtoC（直売のお客様向け）のカタログだけでなく、BtoB（取引先の企業向け）の商談材料がほしいところです。